TS様邸は一世帯のお住まいを二世帯住宅に建て替えます。
お施主様が遠方にお住まいなので、タイミングを見計らってギュっと集中してお打合せさせていただきました。
長年の荷物がたくさんあったので、今回はそういった荷物を出してくれる業者さんに依頼をして、まずは建物の中をキレイにしてもらいました。
前道は広い道路に面しているので道路と歩道が分かれていました。
今までは車を停める必要がなかったので段差があってもよかったのですが、次の計画では車を1台停めれるようにする為、歩道の切り下げ工事が必要になります。
歩道切り下げをすればこの後の工事車両もスムーズに入れます。
重機を入れて既存の建物を解体します。
奥行の長い土地・建物なのですこし時間はかかりましたが解体工事は無事終了しました。
ご家族皆さんそろって、地鎮祭をさせていただきます。
城南宮の神主さんに来ていただき、地鎮祭を行いました。
地鎮祭では様々なしきたりがありますが、城南宮さんの形にのっとり地鎮祭は進んでいきます。
まずは設計士である吉田が鎌(カマ)を使い、そのあとお施主様が鋤(スキ)を使い砂山に穴を掘っていただき、神主さんが掘った穴に鎮め物を入れ、最後に弊社代表の小杉が鍬(クワ)を使い鎮め物を埋めました。
祭壇に向かい順番にご祈祷。
ご祈祷のあと、神主さんが土地のお清めをされます。その後に続いて皆さんでお清めをして地鎮祭が終了です。
基礎工事が始まりました。
鉄筋検査も受けて、コンクリートを流して基礎は完成します。
ついに上棟の日を迎えました!
前道は交通量も歩行者も多いので道路使用許可を取り、ガードマンも二人配置して安全第一で上棟をします。
上棟をするのは大工さんですが、もう一人の主役、レッカー車の登場です!
まわりに高い建物があるので、見上げると開けた空間にレッカーの竿がドドーンと見えました。
なかなか珍しい景色でした。
材料を搬入!現場には全て置けないので、大きいトラック何台も来て上棟材を搬入し、それをひとつづつ組み上げていきます!
写真の材料は一部です。
みんなで力を合わせてだいぶと形になってきました。
上棟当日はみな様が揃う事が難しかったので、日を改めて上棟式を行いました。
まずはお施主様・工事業者全員で御幣にご祈祷を行います。
続いて建物の四方をお酒・お米・お塩を使ってお清めをします。
お兄さんも、弟さんも一生懸命にお清めしていただきました。ありがとうございます!
最後に上棟式に参加してくれたお施主様・大工さんと集合写真!
これから暑くなっていくので、体を気を付けて進めていきます。
KEIJIでは地震や風に耐えるよう、手掛ける全ての建物に構造計算をかけています。
外からの力に耐えるように耐力壁を配置するのですが、水平力に対しても耐えれるように金物で補強をしました。天井付近にナナメについている銀色の金物の名前は【火打梁(ひうちばり)】。
それが水平力の耐力を確保しています。
せっかく構造計算をしても、補強用の金物をつけないと意味がありません。
作業をしながら大工さんも抜けがないかをチェックしますが、設計士自らも現場で金物チェックをします。
バルコニーは外部のため雨が入ってくる可能性があるので、濡れても大丈夫なようにFRP防水を掛けました。
もちろん、雨水が流れるように勾配も取っています。
バルコニーの壁が一段下がっているのは、そこに横格子を入れる為です。
このバルコニーは道路に面しているので、外観の表情を出す為に木目調横格子を入れることにしました。
KEIJIの標準仕様で断熱材はセルロースファイバーを使用。
高性能の断熱材なので、費用が高くなってしまうので、KEJIでは専用の機械を購入して、自社施工をしています。
それによって高性能の断熱材が低価格で提案することができます。
機械に断熱材を入れる役と壁や天井に断熱材を吹き込む役に分かれて工事をします。
床下には合板に穴を開けて、上から吹き込みます。
入れる前は空洞になっていますが、吹き込んだ後はセルロースの材料がハッキリと見えました。
断熱効果もちろん、調湿・難燃・防虫性能があり防音性能も非常に高いのがセルロースファイバーの特徴です。
上棟が終われば屋根から雨が入ってこないように黒色のアスファルトルーフィングを貼ります。
これをしておけば雨の心配はまずは一安心。
ルーフィングはこの先もし瓦が割れたりして雨が侵入してきてもそれをしっかりと守ってくれる最後の砦となる心強いシートなのです
その後、ルーフィングの上に桟を打ち付け、それに瓦を引っ掛けて屋根が完成します。
屋根の先端についている出っ張りは雪止めです。
京都市も数年に一度ドカっと大雪が降ることがあります。その屋根に積もった雪が急に落ちたりしないようにする引っ掛かりです。
1Fの親御様世帯にも2Fのお子様世帯にも床暖房はつけています。(KEIJIでは床暖房は標準仕様です。)
足元からホワァ~と温まって、床暖房は気持ちいいです。
冬になるのがもしかして楽しみだったりして??
横格子の施工が完了です。
黒色の軒天材に木目調の格子がアクセントになり、家の表情がグッと出ました。
図面通りなので、何も問題はないのですが、何故か毎回ドキドキしてしまう完了検査。
二世帯住宅でちょっと複雑だったりすので検査員の方も若干困惑気味でしたが、無事検査は終了しました。
いよいよTS様邸もお引き渡し。
初めてお会いしてから約1年半。
遠方にお住まいだったこともあり、TS様も色々と大変だっとかと思いますが、無事お引き渡しができました。
二世帯なので、玄関はふたつあります。
お子様世帯側はご主人さんが代表して、親御様世帯はお母様が代表して鍵を回していただきました。
本物の鍵を回すと、それまで使っていた工事用の鍵は使えなくなります。不思議ですね。
二世帯なので、玄関はふたつあります。
お子様世帯側はご主人さんが代表して、親御様世帯はお母様が代表して鍵を回していただきました。
本物の鍵を回すと、それまで使っていた工事用の鍵は使えなくなります。不思議ですね。