YS様は弊社が今年右京区太秦で工事をしていた物件のご近所さんで、とても興味を持ってもらっていました。
そのご縁もあって設計施工を依頼していただきました。
建て替えですので、まずは解体工事をしなければなりません。
すでに仮住まいに引っ越しされているので早速解体工事となりました。
解体予定の建物とお隣さんがかなり近いので、間に足場を立てて、解体による被害がでないようにしてもらっています。
解体作業は順調に進んでいます。建物はなくなったのですが、まだコンクリート基礎が残っています。
人の手では限界がありますので、大きい重機が現場にやってきてコンクリート基礎を解体していきます。
解体完了まであと一週間くらいまで進んでいます。
解体工事や建築確認を進めながら、平行してショールームに行って仕様決めをしています。
ショールームは事前に予約しておくとメーカーのアドバイザーさんが付いてくれます。
掃除の仕方や各商品の特徴等を丁寧に教えてくれます。
システムキッチンは余すことなく収納になっていて、キッチンだけでもかなりの収納力があります。
お風呂もより安全に使ってもらえるように手摺を追加することができます。
手摺ひとつにしてもたくさん形があるので、しっくり手に馴染むのかもチェックできます。
この日はPanasonicさんとLIXILさんに行く予定にしていました。
その間の時間が少し余裕があったのでTOTOさんのショールームにも行きました。
残念ながらアドバイザーさんはいらっしゃらなかったですが、こんな時は【代打吉田!】です。
僕も今までショールームにはたくさん行っているのでそれなりに商品の特徴を掴んでいます。
即席アドバイザーとして頑張りました。
解体も終わり、本日は地鎮祭を行いました。
とても天気がよく、最近涼しくなってきましたが、この日はすこし汗ばむようなとても気持ちのいい気候でした。
神主さんにも来ていただき、敷地の四方をお清めしていきます。
祭壇に向かって順番にご祈祷をしていきます。
地鎮祭の作法がありますので、それに従って厳かに地鎮祭が進んでいきます。
鋤、鎌、鍬を使い、鎮め物を砂山に埋めます。
鋤は施主様。鎌は設計者。鍬は施工者が行いました。
無事地鎮祭は終了し、皆さんで集合写真を撮りました。
12月頃に基礎工事が始まる予定です。
基礎工事が始まります。
重機が入って、掘削工事が基礎工事の一番最初にする工事です。
整地が終わったら、地鎮祭の時に神主さんから預かった鎮め物を建物の中央に埋めて、どんどん進んで行きます。
基礎の鉄筋本数は構造計算により決めています。
負荷がかかる部分には鉄筋を補強して、強い基礎になります。
鉄筋ができると、鉄筋検査を受けます。
その検査に合格してからコンクリートを流し込んでいきます。
この赤い車はポンプ車。遠い所までコンクリートを流し込んでくれる特殊車両です。
新ゴジラの映画でも大活躍していました。
少し雪がちらつく中、上棟がスタートしました。
前道が狭いので、クレーン車が入るのがギリギリではありましたが、操作技術の高いオペレーターさんのおかげでどんどん作業が進んでいきいます。
無事上棟も終わり、上棟式を行いました。
永見棟梁(お酒)→ご主人様(お塩)→奥様(お米)の順に建物の四方をお清めしてもらいました。
式の最後に集合写真。
安井大工にも参加してもらっています。
これから断熱工事の予定です。
断熱工事が終わると外部への音漏れも軽減されるので少し安心です。
1階の玄関ホール、LDKには無垢フロアーを使います。
今回の無垢フロアーは競りで落としてきたお得な床材です。
(完成見学会の際に展示していて、その際に気に入ってもらえたら使ってもらっています。)
材質はクルミ。
この商品は無塗装品の為、自然塗料にて一枚一枚丁寧に塗装しました。
ちなみに全部で126枚塗りました。
塗ってすぐ箱に戻すと、塗料が乾ききっていないので一日事務所で自然乾燥させました。
次の日にはしっかり乾いて無事箱に戻すことができました。
これを現場に搬入して、大工さんに施工してもらいます。
塗るのも大変でしたが、これを貼るのも大変なんだろうなぁと思いました。
大工さんには頑張って上手に貼ってもらいます。
瓦を固定する為の横桟が打たれています。
この並んでいる桟に釘でしっかりと瓦をとめるので台風が来ても飛んで行ったりしないです。
京都市内の物件なので、あまり雪の影響はない地域ですが、京都市内も数年に1度まとまった雪が降る可能性があります。
なので、KEIJIでは雪止めを標準仕様にしています。
瓦は寸法を決まっているので、枚数を計算して屋根をピッタリサイズに作ります。
そのおかげで瓦を加工する事なくスッキリとした外観になります。
あまり目立たない部分かもしれませんが、実は密かにこだわっています。
最近はシンプルなTVアンテナもあります。
電波状況を調査した所、そのアンテナではTV電波がイマイチだったので、屋根に設置するアンテナとしました。
足場があるうちにアンテナを設置することで、安全に工事ができます。
そして、手間がかからないのでアンテナ工事も安くすることができます。一石二鳥です!
上棟をして、耐力壁や構造金物がとりついたタイミングで中間検査を受けます。
これから内部や外部が仕上がっていくと見えなくなってしまうので、その前に中間検査を受けます。
図面通りにできているので、適合証をいただきました。
セルロースファイバーを使った断熱工事が完了しました。
工事の外に漏れる音がかなり軽減されます。
まだまだ外は寒いですが、断熱工事をするとその寒さもかなりマシになります。
内部の壁のボード貼りも大工さんの仕事です。
専用のビス打ち機でスムーズに壁ができていきます。
このボード貼りの前に下地補強をしておきます。
床材は無垢フロアーを使用しています。
材料は余裕をみているので、若干余りがでました。
そのまま捨てるのももったいないので、長さを半分にカットしてキッチンカウンターの立上りに貼ることにしました。
カウンタ―高さは1100㎜。半分にカットしたフロアーが900㎜なので、そこに奥行の浅い棚を作ってもらって、材料が無駄なく使えました。
写真では床の養生があって分かりにくいですが、床材の目地と合わせているのでより一体感が出ます。
床養生がなくなるのが楽しみです。
外壁工事が終わり、足場を撤去しました。
アイボリーを基準にしたシンプルな外観です。
あえてポストはアクセントのある赤色に。
これから外構工事が進んでいきます。
車を止める予定はありませんが、玄関へのアプローチ部分はコンクリート仕上げに。
角にはクラック(ひび割れ)が出やすいので、伸縮目地を入れておきます。
ポストの右下は花壇スペースです。
元々植物を育てておられて、仮住まいにも持って行かれてました。
仮住まいでも元気に育ってくれていて、新居の花壇スペースに植え替えをする予定です。
バラ×2、椿×1、アジサイ×2、ツワブキ×1、ユリ×1もお引越しです。
外構が完成しました。
仮住まいにある植物達が先に引っ越しします。
軽トラックに植物を乗せてお引越しです。
園芸屋さんのようなトラックの荷台になりました。
仮住まいと現場は近いので、まだ運びやすかったです。
ゆっくり安全運転で運びます。
お施主様と一緒に場所決め。
手前から奥に向かって背の高い植物を配置していきます。
こっちの方がいいかな、あっちの方がいいかなと楽しく配置しました。
そして、このような配置に決定しました。
まだ場所が決まっただけで、鉢に入ったままなので、外構屋さんに植え替えてもらいます。
足元にはスポットライトを設置して、夜にはライトアップされます。
結構広い植栽スペースです。まだまだ余裕があります。
空いたスペースはこれからガーデニングを楽しんでもらえます。
植え替え完了です。
足元にはスポットライトが設置してあり、夜になると植物をライトアップしてくれます。
いよいよ右京区YS様邸のお引き渡しとなりました。
玄関の鍵は本物の鍵を回すことで工事用の鍵から切り替わります。
お施主様ご夫婦のイメージをお花屋さんにお伝えしてフラワーアレンジメントを作ってもらいました。
お引き渡しは家の中に家具等が全くないのでお花があると印象がガラッと変わります。
お施主様と記念撮影をパシャリ。
お花も完成した家も、とても喜んでいただきました。
YS様がこんなに喜んでいただけたのは、この物件に携わってくれた業者さん、職人さん、サポートしてくれた田中のお陰です。
僕がそれを独り占めして申し訳ないですが、心の底から頑張ってよかったと思える瞬間です。
GWはお引越しの片付けになりますかね。
ゆっくりと片付けて行ってもらえたらと思います。
YS様、おめでとうございます。
これからも宜しくお願いします。