東山区K様邸の住まレポがスタートします。
建設予定地には古い住宅が建っていましたので、まずは解体から。
解体は10日ほどで終了しました。
家が建つには半年くらいかかると思うと、随分と短く感じます。
昔ながらの京都のお家ではよくある、お隣さんとの連棟の建物でしたので
解体するとお隣さんとの共同の壁が出現します。
当然そのままにするわけにはいきませんので、「隣家養生」という補修工事を行います。
下地を作りその上から波トタン板を貼っていきます。
屋根の取り合い部にも板金施工で上手く被せて完成です。
これでようやく新築工事に移っていきます。
無事に解体や隣家養生が終わったので、次は地縄を張っていきます。
これで敷地の何処に家が建つか決まっていくので、間違えられない重要な工程です。
地鎮祭はK様ご家族とそのご両親に参加して頂きました。
清めのお砂、御酒、お塩、お米の順に敷地の四方を、最後に建物の中心に残りを撒きます。
皆で仲良くお祈り出来ました!!
最後に記念撮影をパシャリ。
これから暑くなっていくので、熱中症等気を付けて工事していきます。
土台工事が始まるとまず、建物の形状に合わせ敷地を整形していきます。
鎮め物を建物の中心の位置に埋めて、湿気が上がってこないよう防湿フィルムで覆います。
今回は敷地内での高低差が大きく周りの状況との兼ね合いもあり、深基礎を採用しました。
文字通り普通の基礎よりも深い基礎で、敷地と道路の高低差や傾斜をカバーする工事の方法です。
綺麗な基礎が出来たら次は土台です。
土台は工場で図面通りにプレカットされて届きます。
が、基礎から突き出たアンカーボルトと土台を緊結するため、ピンポイントに孔をあけていかなければなりません。
ここからは大工さんの仕事です。
手際のいい作業で夕方にはマス目状の土台が完成しました。
上棟も無事に終わり、ここからは大工さんがメインになります。
今取り付けているのは「ブレースリーK」という制振装置です。
不思議な形状をしているデバイスが、地震エネルギーを吸収し揺れを減衰させます。
断熱工事に移る前にセレラップというシートを貼っていきます。
セルロースファイバーを吹き込む際に、凄い圧力がかかりますので漏れないよう
狭いピッチでぴっちり張っていきます。
工事をしていく中でベテラン大工の小林さんが若い大工のナム君に技を伝授しています。
将来的にはナム君が次の大工さんに、その大工さんがまた次の大工へと……
こうして技術というものは次の世代に受け継がれていくんですね。
K様はモノクロを基調とした、スマートなデザインがお好みとのことで
今回はTVボードやスタディカウンター、笠木などは全て
木目が目立たなくなるように塗装してもらいました。
ここまで徹底的にモノクロに塗装していくことは中々ないので、どんな仕上がりになるか楽しみです。
職人さんもいつにも増して、気合が入っている様に見えます。
外壁も貼り終えたので足場をばらしていきます。
ここでようやく建物の全容が見えてきました。
聳え立つ黒い外壁はとても威厳があるように見えます。
外構が今のままだと高低差が大きいので、重機を使ってなだらかにしていきます。
外構も全体的にモノクロームで統一しました。
工事を始める前に職人さんやお施主様と打合せを行い、
お施主様のイメージに近づけていきます。
コンクリートが打ち終わりました。
照明がいい感じに外構を照らしてなんだかいい雰囲気です。
K様邸が完成いたしました。
今回もありがたいことに見学会を行わさせて頂き、
いつもと少し違うKEIJIの建物を体験して頂けたとおもいます。
一階の床は2種類のフロアタイルで構成されており、
白で統一されたクロスやキッチンも相まってモデルルームのようです。
今回スキップフロアにタタミスペースを設けました。
リビングとのつながりを持ちつつも、仕事をしたりできる書斎として使用する予定です。
下はウォークインクローゼットになっていて、洗面所と併設しており使い勝手が良くなっています。
リビングには白い空間に浮かび上がる、黒いTVボードが存在感を醸し出しています。
照明は温かみのある電球色ではなく、キリッとしたイメージを持たせる昼白色の物を使用。
間接照明も合わさってどことなく近未来を思わせるようなキッチンです。
最後にご家族で記念撮影!!
K様おめでとうございます。
これからもよろしくお願いします。